藤井聡太竜王の歩み絵本に…幼稚園から帰ると将棋に没頭、「みなさん夢中になれるもの見つけて」
将棋の藤井聡太竜王(22)が協力し、これまでの歩みを絵本にした「ぼくは 将棋で 世界を えがく 藤井聡太ものがたり」(日本将棋連盟監修)が出版された。駒を指に挟んだ実寸サイズの右手の写真や、活躍を振り返るアルバム形式の写真なども収録している。 【写真特集】幼少期の貴重なカットたっぷり…藤井聡太竜王
史上最年少の14歳2か月でプロ入りした藤井竜王は昨年10月、前人未到の八冠独占を達成。絵本には、幼稚園から帰ると将棋の勉強に没頭していたという幼少期のエピソードや、負けた悔しさを乗り越えて精神的に強くなっていく心の成長などが描かれている。本人の話を基に、ともに絵本作家の山本省三さんが文、山田花菜さんが作画を担った。
巻末には藤井竜王から子どもたちへのメッセージも。2日間かけて勝負することがある対局に触れ、「面白くて考えているうちに集中力が高まる」「夢中になれることを見つけることが集中するための一番の近道」などとし、「みなさんにとって夢中になれるものを見つけて」と呼びかけている。
A4変形判32ページで、税込み1760円。売り上げの一部は社会貢献事業に寄付される。問い合わせは、世界文化社(03・3262・5115)へ。