輪島の倒壊ビル、側面から解体 遺族訪れ「原因調べて」
能登半島地震で倒壊した石川県輪島市の7階建てビルの公費解体について、当初予定していた上部から段階的に取り壊す工法を変更し、側面から解体することが18日、市への取材で分かった。作業員の安全を考慮したという。この日、ビル倒壊で妻と長女を亡くした隣の居酒屋の店主楠健二さん(56)が、5日の解体着手後初めて現場を訪問。「しっかり原因を調べてほしい」と訴えた。 ビルの前では18日午前、小雨が降る中、下敷きになって亡くなった楠さんの妻由香利さん=当時(48)=と長女珠蘭さん=同(19)=の法要が営まれた。楠さんと現場の作業員らは手を合わせ、解体が進むビルを見つめた。