「クマ送る」発言の秋田知事が真意説明…「『おまえ死ね』とかすごい発言ある」「トップの毅然対応が必要」
クマを駆除した後に寄せられる悪質な苦情電話に対して「クマを送る」と発言したことについて、秋田県の佐竹知事は18日、「本当に(クマを)送ることはできないが、そのくらい言わないと」と述べ、「トップが毅然(きぜん)とした対応をすることで職員がやりやすくなる。言葉でああだこうだ言っても聞かないですから、こちらも同じように対応するというのが必要です」と発言の真意を説明した。
報道陣の取材に応じた知事は「しっかり説明をしても、例えば『税金泥棒』とか『おまえが死ね』とかすごい発言があるんです」と明かした。悪質な苦情電話をかけてくる人に向けては「自分の身になってほしい」と理解を求め、「自分の家にクマがいたら、動物園のライオンが檻(おり)から逃げて自分の家の前にいたらどうするんですか。人間の生命がまずは一番です」と断言した。
また、「なんでもかんでも突っぱねるのではなく、丁寧に説明しながら、一方であまりにひどいものはしっかりはねつけるという両面作戦です」とも述べた。
知事は17日の県議会予算特別委員会総括審査で「私にもし(苦情の電話が)きたら、完全に相手を威嚇する。お前のところにクマを送るから住所を送ってくれと。こうすると相手が電話を切ります」と発言していた。