「伝統的酒造り」無形文化遺産登録 群馬県内の蔵元は販路拡大へ期待
日本酒や本格焼酎など、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。 南米パラグアイで開催しているユネスコ政府間委員会が5日に、決定したもので国内23件目となります。 県内の蔵元では、喜びや販路拡大への期待の声が聞かれました。 沼田市白沢町の「大利根酒造」では、地域に根付いた伝統的な酒造りの技術を江戸時代中期から受け継いでいます。 「やっとこの日がきたかと業界あげて喜んでいる。世界中のまだお酒も麹も知らない皆さんが日本ってすごいこれなにと興味をわいてくれる。そして1度は飲んでみたいそのときにおいしいと言ってもらえるそんな期待感を持っている。」(阿部倫典社長) ユネスコは各地の風土に応じて杜氏や蔵人らが築き上げた独自の技術の価値を認めました。 「我々の培ってきた繋げてきた継承してきた「技」を見てもらった。イコールそのお酒というのは我々の生活に根ざしていて必ず色んな所に出てくる。お酒の中には文化も入っている。これが認められたということは繋げてきた文化論を認められたこと。大きなこと。」(阿部倫典社長) 県酒造組合によりますと、県内の日本酒の輸出量はことし6月までの1年間で、約7万リットルと、これまでで最も多くなりました。 無形文化遺産の登録により海外の販路拡大のさらなる加速が期待されるといいます。 「これからこれを繋げていく後世に残していく広く飲んでもらうことによってお酒の美味しさと我々の伝統文化を継承していけるような世界を創っていきたい」(阿部倫典社長)