「ナベツネさんがいなくなったら16球団にしようって派閥もある」プロ野球をさらに盛り上げるためのホリエモンの提言
「大谷が日本ハムにいないのは金が払えないから」
――16チームに増やすと、一度レベルは下がるかもしれないけど、すぐ戻ると思うんですよね。 それに16球団になったら年俸が上がるんですよ。メジャーリーグが何であんなに強いかって金じゃないですか。球団数はNPBの2.5倍(30球団)なのに、年俸はNPBの10倍どころじゃない。なんでそんなに差がつくかって言ったら放映権なんですよ。 ――村上(宗隆)選手も(メジャー)行くって話ですしね。 そりゃ行くでしょ。大谷見てたら(※村上の2024年の推定年俸がNPB最高の6億円に対し、大谷は100億円超)。大谷が日ハムにいないのは、つまるところ日ハムが金を払えないからです。 メジャーの選手でも移動が長くて食い物があんまおいしくないアメリカより日本で……って思ってる選手はいると思いますよ。実際、僕が球団作ってたらロジャー・クレメンスが来てましたから。 ――マジか(笑)。 六本木ヒルズクラブで会って「OK。お前が球団つくったら来てやるよ」ってシェイクハンドしてグローブもらいましたからね。 ――えー! 見たかったっすね。 プロのいいところはよくも悪くも金次第で移籍してくる世界だってこと。 メジャーリーグはエクスパンションして、放映権を高く売ることに成功した結果が今の市場規模。NPBの最大の問題点は、メジャーは30球団の放映権を一括管理してるのに、NPBはまとめきれてないこと。もうひとつは放映権が高く売れるポストシーズンがメジャーに比べて盛り上がってないこと。 ――クライマックスシリーズはモヤッとするところはありますね。 だから最低でも16球団ですよ。4球団ごとにセ・パ、東・西地区で戦えば文句ないわけじゃないですか。絶対盛り上がりますよ。人気もボンと上がりますし、メジャーで成功したんだからNPBで成功しないわけがない。 ――そうですね。 いつになったらそれやるんだろうなって思ってたけど、今の体制だとできねーんだろうなとも思ってる。だから歯がゆいんです。 ※ 最後までNPBへの恨み節が止まらなかった堀江氏。しかし、それも野球愛ゆえ? プロアマ含めた野球界の改革が待たれる。 構成/武松佑季
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