ゴルフ場までの道のりを“遠い”と感じる基準とは? 2時間近くかける首都圏ゴルファーは“可哀想”なの!?
高速道路が2車線になると遠く感じる人が多い
ゴルファーはできるだけ家から近いゴルフ場でプレーしたいと考えています。しかしながら家から近いゴルフ場はメンバーの同伴・紹介がないと予約が取れなかったり、ビジターのプレー料金がビックリするほど高かったりします。ですから実際にはビジターでも予約が取れるゴルフ場の中から、できるだけ近くて料金が安いところを探します。 【写真】遠くても関係ない! 年間200ラウンド以上の会員権業者が選ぶ名匠・井上誠一設計のゴルフ場3選 ゴルフ場の遠近を判断するとき、筆者がいつも面白いと感じるのは、家からゴルフ場までの距離を調べるのではなく、高速道路の最寄りインターチェンジと、インターチェンジからの距離を見て、近いか遠いかを決めることです。要するに実際の距離が近いか遠いかではなく、どのくらい時間がかかりそうかというイメージで判断しているのでしょう。
そういった判断基準でゴルフ場のアクセスを評価する際、特徴的なことがあります。それは高速道路の最寄りインターチェンジまでの車線数が片側3車線だと近いと感じ、2車線になると遠いと感じることです。 東名高速道路は御殿場インターチェンジ(静岡県)まで片側3車線です(4車線区間もあり)。関越自動車道は前橋インターチェンジ(群馬県)まで片側3車線です。東北自動車道は宇都宮インターチェンジ(栃木県)まで片側3車線です。常磐自動車道は水戸インターチェンジ(茨城県)まで片側3車線です。東関東自動車道は成田インターチェンジ(千葉県)まで片側3車線です。その範囲内だと近いと感じ、それを超えると遠いと感じるようです。 もちろん家から高速道路に乗るまでの所要時間も人それぞれですから一概にはいえませんが、高速道路が片側3車線から2車線になると、運転している人も乗車している人も何となく心細くなるという心理的作用があるのでしょう。
最寄りICから10キロ以上だと遠く感じる人が多い
そんなわけで片側3車線の範囲内でゴルフ場を探そうとすると、次の問題が出てきます。高速道路の起点から最寄りインターチェンジまでの距離が近いゴルフ場は、下りてからの距離が遠いケースが多いのです。 インターチェンジを下りてからゴルフ場までの距離は、10キロ以上だと遠いと感じるようです。ところが一般道を走ってみると、10キロ以内でも車線数が少なくて信号が多くて交通量が多いと遠く感じますし、車線数が多くて信号が少なくて交通量が少ないと近く感じます。 一般道の交通量は通行する時間帯によっても変わります。7時ごろから8時30分ごろまで車で通勤する人たちが増えますから、交通量が多くなります。この時間帯に一般道を走ると思わぬ渋滞に巻き込まれることがあります。 そのことを考慮すると高速道路が2車線になってもインターチェンジからの距離が近いほうが便利ではないかと思うのですが、みなさん高速料金が高くなるのと走行距離が長くなるのを嫌がります。 こんな話を延々と書いていると「首都圏の人はゴルフ場が遠いから大変ですね」とよくいわれます。首都圏以外のゴルファーは基本的に家から30分~1時間以内にゴルフ場があります。片道1時間30分~2時間もかけてゴルフ場に行くことはありません。ゴルフ場に行く日も家で朝食を食べてから出発し、ラウンドを終えた後も30分~1時間以内に帰れるので夕食に間に合うという話を聞くとうらやましく感じます。 逆にいうと、首都圏のゴルファーはゴルフ場の選択肢がたくさんあることを楽しまないともったいないです。「あのゴルフ場は近いと思ったけど意外に時間がかかった」とか「あのゴルフ場は遠かったけど料金が安くてコースも面白かった」などと情報交換しながら自分にとってお気に入りのゴルフ場を見つけてほしいです。
保井友秀