特例抹消から1軍に合流した西武古賀(撮影・黒須亮)

　感染症特例で4日に出場選手登録を抹消された西武古賀悠斗捕手（25）が、9日の楽天戦（楽天モバイル）で先発隅田の初2ケタ勝利をアシストする。 　今季104試合に出場した古賀は、3日に40・4度の発熱で翌4日に登録を抹消。その後インフルエンザと診断され、同日のシーズン最終戦の出場が絶望的となった。だが雨天中止により、試合は9日に振り替え。その間に回復し、出場が可能となった。この日はベルーナドームでの全体練習に参加。「特に何も問題なく。良かったです」と万全を強調した。 　“恵みの雨”となった。4日の予告先発は自身初の2ケタ勝利を狙う隅田だった。シーズン最終戦でコンビを組む機会を自身の体調不良で失い「すごく気持ちが落ちましたね。スミ（隅田）にも連絡して、『申し訳ない』という感じでやりとりしてました」とショックを受けた。それでも古賀にとっては結果的に幸運の雨天中止に。隅田の登板がスライドとなり、もう1度バッテリーを組む機会が巡ってきた。 　同期入団の左腕は昨季9勝をマークしたが、10勝目をかけたラスト2登板で連敗。今季も9勝で臨んだ前回登板9月25日のソフトバンク戦（みずほペイペイ）で敗戦投手となった。女房役として「僕もそうですけど、本人（隅田）が一番10勝にかける思いは強いと思う。アシストというか、スミを気持ちよく、リズム良く投げさせることができたらいいかなと思っています」と病を感じさせないすっきりとした表情で誓った。