ビットコインが続落、デジタル資産の指数は前週に今年2番目の大幅安
(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)の値下がりが拡大している。ビットコインに投資する上場投資信託(ETF)に対する需要の冷え込みや金融政策の先行き不透明感を背景に、デジタル資産市場の週間下落率は先週、今年2番目の大きさとなった。
ブルームバーグの集計データによると、デジタル資産の時価総額上位100銘柄で構成される指数は23日までの7日間に約5%下落し、4月以来最悪の下げを記録した。
仮想通貨市場のリーダーであるビットコインは24日に6万3000ドルを割り込み、1カ月余りぶりの安値を付けた。米国のビットコインETFから6日連続で資金が流出したことが響いた。
仮想通貨市場に亀裂が入った背景には、米金融当局が政策金利を約20年ぶりの高水準から急速に引き下げる可能性に疑念が広がったことがある。デジタル資産の後退は、より広範なリスク選好に対する警鐘だと受け止めるアナリストもいる。
ビットコインは3月に7万3798ドルの最高値を付けたが、今四半期は株式や債券、金といった伝統的資産に後れを取っている。
原題:Bitcoin Extends Drop After One of Crypto’s Worst Weeks of 2024(抜粋)
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Sidhartha Shukla