西島秀俊“俊平”、妻・石田ゆり子“志帆”にプロポーズした相手を音の乱れで突き止める<さよならマエストロ>
西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第4話「勘違いな恋の喜劇」が2月4日に放送された。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し親子の絆と人生を再生させていく完全オリジナルのヒューマンドラマ。俊平がフランスにいるはずの妻・志帆(石田ゆり子)と偶然鉢合わせ。俊平と志帆は2人で話し合うが、そこから意外な展開に。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】ホールの代わりに、いろんな場所で演奏することにした晴見フィル ■愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣 西島、芦田の他、響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子、クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真あみ、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニー奏者・内村菜々役に久間田琳加を配役。 また、俊平の息子・海を大西利空、響と海の母親・志帆を石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生を淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫を津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗を西田敏行、物語の鍵を握る謎の男・鏑木晃一を満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史を玉山鉄二が演じている。 脚本は、「凪のお暇」(2019年)、「妻、小学生になる。」(2022年)などを手掛けた大島里美氏。劇伴は「テセウスの船」(2020年)、「日本沈没―希望のひと―」(2021年)をはじめ、多くの作品を手掛けている菅野祐悟氏が担当。さらに、東京音楽大学教授であり、日本クラシック界をけん引している世界的指揮者の広上淳一氏が同作のオーケストラを全面監修。また、オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップしている。 ■1年前、古谷が志帆にプロポーズしていた 中ホールでのコンサートは出来なくなってしまったが、朝市が行われる“道の駅”での屋外コンサートが大盛況。楽団としては喜ばしいことだが、俊平はその会場で見かけた志帆らしき人物が気になっていた。 娘の響にその話をするが、「見間違いでしょ。どう考えても。5年会ってないと自分の奥さんの顔も忘れるんだから」と冷たくあしらわれてしまう。翌日、古谷にも話してみたが、古谷は志帆が日本にいることを知っているが、志帆に黙っていてほしいと言われているので話すわけにはいかず、モゴモゴと誤魔化すのが精いっぱい。 しかも、古谷は志帆に対して特別な思いを抱いていて、1年前、大輝から「バツイチで独身」だと聞かされ、「結婚を前提にお付き合いしてもらえませんか」とプロポーズをしていた。結果は「私、結婚してるの」とあえなく撃沈したが。 それでも古谷の志帆を思う気持ちは変わっていない様子。 ■5年ぶりに会った志帆から聞かされた衝撃告白 俊平が思い切って「もしかして日本にいます?」とメッセージを送ると、志帆は「日本にいますけど何か?」と返信し、あっさりと俊平の前に現れた。 会っていろいろと話をしたが、志帆は「帰らない。あなたがいる間は」と家に帰ることをかたくなに拒否する。翌日、ファミレスで改めて話し合おうとする俊平だったが、そこで志帆から聞かされたのは、長い時間の中で積もり積もった不満だった。 俊平らの後をつけてきた娘の響と息子の海らが近くの席で耳をそば立てている中、志帆は晴見フィルの仕事が一区切りつく3月が来たら“離婚”したいと言った。 「待って!」と追いすがる俊平に「プロポーズされたの!」とトドメの一撃。 ■二朗「音に乱れが出てたら、そいつがカミさんに間男だよ」 プロポーズをしたという相手が気になる俊平に、「うたカフェ二朗」の店主・二朗(西田)は「団員の誰かなんだよ。あんたの奥さんに手を出したのは」と言って、「音に乱れが出てたら、そいつがカミさんに間男だよ」と断言。2人の話を聞いていた古谷はドキドキが止まらない。 そして、レストランでの演奏会が行われる日、古谷は「絶対に間違えてはならない」と自分に暗示をかける。演奏が始まった時は二朗の言葉を忘れていた俊平だったが、途中で思い出し、タクトを振りながら気持ちは“犯人探し”に重心が傾いた。 耐えに耐えた古谷だったが、最後の最後で心が乱れてしまい、「え?恋人って古谷くん?」と疑いの目を向ける俊平。そして動揺する古谷の表情で、俊平は確信した。 うまく行きかけている晴見フィルだったが、ここに来てまた大きな問題が。俊平と古谷、どのように決着をつけるのだろうか。レストランに来て、演奏を聴いていた志帆の反応も気になるところ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部