FC東京、FWディエゴオリベイラが今季限り現役引退 2018年加入から7年間在籍のエース「サポーターの応援に感謝」
FC東京は28日、FWディエゴオリベイラ(34)が今季限りで現役を引退すると発表した。18年にJ1柏から加入し、7年間を過ごしてきた。J1でのクラブ通算最多74得点を挙げる青赤の歴史に名を残すレジェンドが惜しまれつつもユニホームを脱ぐ。エースは、残り2試合となった現役生活も「いつもと同じ思いでやりたい。自分の精いっぱいを出してチームに貢献したい」と言い、最後まで全力を尽くす。 常に全力を尽くし、ゴールよりもチームの勝利を優先してきた。そんな姿勢にチームメートは賛辞を贈り、サポーターも声援で後押ししてきた。数年前から「このチームで引退したい思っているんだ」と言い、青赤への愛を誓ってきた。ディエゴオリベイラは、その約束を貫き通した。 引退を決意して「難しい思いはあるけど、落ち着いてはいるよ」と、冷静に思いを言葉にした。 「選手、関係者のみなさんと一緒に仕事をできたことをうれしく思いますし、誇りに思います。みんなからはリスペクトしてもらい、感謝しています」 さらに、自身の背中を押してくれたサポーターへの思いも口にした。 「ここで一歩を踏み出した時からきょうまでサポーターの応援には感謝している。いつも私は青赤を着たときはサポーターのために全てを尽くす思いでやってきた」 そして、憂いに沈む顔で、後悔も語った。 「私とサポーターの夢であるリーグタイトルを取ることを望んできたけど、残念ながら果たせず。悔しく、残念でしかたなく思います」 青赤のために全力を尽くしてきた点取り屋は、残り2試合に向け変わらぬ思いを吐き出した。「いつもそうだった。チームが勝つことが一番だと思っているよ。できればたくさんゴールを決めてチームが勝てることが理想だね」。青赤史上最高のストライカーのラストダンスの幕が上がる。
中日スポーツ