復帰戦で好投をみせた山本。変化球、速球ともに抜群の制球をみせた。(C) Getty Images

　復帰戦で好投をみせた日本人右腕に称賛と期待の声が上がっている。 　ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地９月10日、シカゴ・カブス戦に約３か月ぶりに先発登板し、４回59球を投げて８奪三振１失点と勝敗は付かなかったものの健在ぶりを示した。 【動画】約３か月ぶりに復帰した山本由伸の好投をチェック！ 　ドジャースは現在、ナ・リーグ西地区で２位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに５ゲーム差をつけて首位を快走。地区優勝が目前に迫っているが、やはりプレーオフへ向けての不安材料と言えば先発投手陣だろう。故障者の続出で、今シーズンはデーブ・ロバーツ監督がブルペン戦も含めたやりくりに追われた。 　そんななかで山本の戦列復帰と好投はドジャース投手陣にとって極めて明るい材料となったが、元MLB選手も山本のプレーオフでの活躍に太鼓判を押している。 　米メディア『ClutchPoints』は現地12日、「ドジャースの山本由伸が元選手から大胆なプレーオフ予想を受け取った」と題した記事を掲載。ヤンキースやフィリーズ、ロイヤルズなどで活躍した元MLB捕手のエリック・クラッツ氏が米野球専門ポッドキャスト番組『Foul Teritory』公式X（旧ツイッター）の動画内で、「彼はポストシーズンでいい活躍が出来ると思う」と語ったことを紹介している。加えて同氏がその根拠として、「なぜなら、ポストシーズンではオフスピードボール（回転数の少ない変化球）の投球が多くなるからだ。彼はきっとそれを多用するだろう」と予想したことも伝えている。 　復帰戦でもスプリットに加え、カーブの制球が冴えわたり三振と凡打の山を築いた山本。プレーオフではクラッツ氏の予想が的中するのか注目したいところだ。 構成●THE DIGEST編集部