ランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」が、新車当時と変わらぬ3億円少しで落札…112人に選ばれなかった人は、今が買いかも!?
カウンタックのネームバリューは今なお強い
2024年5月10日、RMサザビーズがモナコで開催したオークションにランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」が出品されました。1971年のジュネーブショーで発表されたLP112(のちのカウンタック)のデビューから50周年を記念して2021年に112台限定で販売されたのが、今回出品されたカウンタック LPI 800-4です。 【画像】ルチ・デル・ボスコ×ビアンコ・レダのカラーコーデは5台のみ! ランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」を見る(全41枚)
2021年は「カウンタック登場」から50年
ランボルギーニにとって、2021年はどのような意味を持つ年だったのだろうか。その歴史を振り返ると、50年前の1971年のジュネーブ・ショーで、彼らは後世に残るスーパースポーツ、「カウンタック」のコンセプトカーを披露していることが分かる。カウンタック生誕50周年を祝うことはランボルギーニにとって、きわめて重要なイベントだったのだ。 ランボルギーニは素晴らしいプレゼントを用意してくれた。しかしながらその箱を開けた時にはすでに選ばれた持ち主たちのもとへと渡っていた。これまで一度たりとも過去の車名をリバイバルしなかったランボルギーニが、再びその名を用いて開発したそのモデルは、「カウンタック LPI 800-4」だった。 プレゼントとして用意してくれた台数は112台。これは初代カウンタックに与えられた開発型式、「LP112」に由来するものだった。ちなみに最初の縦置きミッドシップ12気筒を意味する型式名は、後にカウンタックのシャシーナンバーにも掲げられることになる。 カウンタック LPI 800-4は、当時の12気筒ミッドシップモデル「アヴェンタドール」をベースに開発された。そのネーミングを読み解けば明らかなように、800ps級のパワーユニットが縦置きミッドシップされる4WDモデルで、エンジンは6.5LのV型12気筒自然吸気。これに見慣れない「I」の文字が意味するところのハイブリッドシステム、イタリア語では「ibrido」を組み合わせたものが、パワーユニットの構成だ。 パワーユニット一式は、初代カウンタックでかのパオロ・スタンツァーニが考案した、通常のフロントエンジン車とは前後逆方向にキャビンにまで進入させる独特なもの。組み合わされるトランスミッションは7速のシングルクラッチ式ISR(セミAT)で、エンジンルームとコクピットを隔てるバルクヘッドには、一般的なリチウムイオン・バッテリーではなく、電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)が搭載される。 電気の出入力の速さに圧倒的なレスポンスを誇るスーパーキャパシタは、ランボルギーニが長年にわたって外部と共同研究を続けてきたものだが、残念ながらアヴェンタドールの後継車である「レヴエルト」や「ウルスSE」といった現在のハイブリッド・シリーズに採用されることはなかった。
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