山小屋の味噌作りは市長の自宅で なぜ?【長野・伊那市】
味噌造りの作業場は、市長の自宅です。伊那市で山小屋スタッフが登山客に振舞う味噌の仕込みをしました。 「ズコっ!」 伊那市長の家を間借りして、味噌造り。伊那産の大豆と、地元の酒蔵の米麹を混ぜ合わせ、味噌玉を桶にいれていきます。7年前からの恒例で、1年間、熟成させます。 市役所から白鳥孝市長が来ました。来たというか、帰宅した、ですが…。 去年つけた味噌のおにぎりと味噌汁が昼食です。 ■白鳥孝 市長 「じゃあ、ご苦労様でした!これからか、あはは」 「(パク)うまい!」 味噌は、周辺の山小屋4カ所で提供されます。市長は、小屋を運営する第三セクター「伊那市観光」の社長でもあります。 ■白鳥孝 市長 「ご飯あるから、(もっと)持ってくるか?」 「本当ですか、すぐいっちゃう」 「自分ちだから!」 市長の家は、100年以上前から自家製で味噌を造ってきました。 かつては集落で共有していたという、味噌づくり用の道具がそろっていました。 ■白鳥孝 市長 「うちの母、妻で代々やってきたんだけど、2~3年途絶えたんですよね、ところが、このうちの味噌を食べた彼ら(スタッフ)が自分たちで味噌を造りたいということで、じゃあ機械もあるし、味噌の釜もあるし全部あるから、みんなでやれば?って言って」 全部で200キロの味噌を仕込みました。 ■浦野芳一さん 「豆を潰したのを練って、麹を刷り込む感じも機械じゃなくて手作業なんで。造り手の思いも伝えながら、提供したいと思います」 「市長の自宅産味噌」は、登山客の大事な塩分補給になります。