【陸上】競歩の高橋英輝、引退を発表 今後は地元岩手で教員へ「自分なりの『歩型』で未来に」
富士通陸上競技部は21日、男子20キロ競歩で16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)から2大会連続出場の高橋英輝(31)が現役を引退したと発表した。 1万メートル競歩の日本記録保持者で、世界選手権には15年北京大会から5大会連続で出場。日本選手権でも15年から大会史上初の5連覇を達成した。 高橋は同部のホームページを通じ、コメントを発表した。東京五輪20キロ競歩で32位となった後は、今夏のパリ五輪へ向け「笑顔でゴールすること」を目標としてきたが、今年2月の日本選手権では途中棄権。3大会連続の五輪出場を逃し、「ゴールすることができずに挑戦を終えたとき、次の目標に向けて最初の一歩を踏み出したいという気持ちが強く心に浮かびました」と、現役生活に区切りをつける思いが固まったという。 今後は地元・岩手で教員として新たな一歩を踏み出す。「これまで鍛えてきた自分なりの『歩型』で、未来に向けて歩みを進めている姿をお見せできるよう頑張りたいと思っています。そしてゆくゆくは、自分にとって大切な存在となった陸上競技・競歩に関わり、次の世代の選手たちに、これまで自分がしてもらってきたことを返していければと考えています」と決意を込め、「10年間温かいご声援とサポートをくださりありがとうございました」と感謝の思いをつづった。