37歳妙義龍「これが相撲の難しさ、これも一つの経験」…夏場所は6年ぶり十両転落で3勝12敗
大相撲の十両・妙義龍(境川)が12日、苦しんだ夏場所について語った。この日は東京・足立区の部屋で稽古し、ぶつかり稽古で胸を出すなどして汗を流した。 夏場所は、18年初場所以来6年ぶりに陥落した十両で3勝12敗と苦しんだ。「(夏場所のことは)忘れました。もう名古屋場所に向けてやっています」と前を向く。負けが先行する中、8日目の取組後の取材では「いい経験をさせてもらっている」と口にしていた。「37歳になって、幕内で10年近くやってきて、勝てないことは勉強になっているという意味。これが相撲の難しさで、これも一つの経験だと思う」と改めて真意を語った。 「20代と37歳で経験するのでは全然違う。37歳で十両に落ちて、幕内で70場所以上やっていて、3勝12敗で負け越し。幕尻で優勝した徳勝龍関(現千田川親方)のように、誰もしていない経験。この経験をする人の気持ちがわかるようになる」と、唯一無二の経験は、妙義龍の今後の相撲人生に生かされる。 名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)へ向けては「優勝を狙っていく」と力強く宣言。「体調だけを整えて、やることは変わらない」と夏場所の経験を糧に雪辱を誓った。(大西 健太)
報知新聞社