NewJeans、所属事務所代表の復帰を親会社HYBEに要求
(ブルームバーグ): 人気KポップグループのNewJeans(ニュージーンズ)が11日夜、動画投稿サイトのユーチューブでライブ配信を行い、大手芸能事務所のHYBE(ハイブ)に対し、解任された子会社のミン・ヒジン前代表を9月25日までに復帰させるよう求めた。少数の有力なマネジメント会社が支配するKポップ業界では、異例の事態だ。
このライブ配信後、ハイブの株価は12日に一時6.2%急落し、取引時間中ではこの1カ月間で最大の値下がりとなった。ニュージーンズの5人はハイブで差別的行為が行われていると訴え、グループを保護する措置を要求した。
ニュージーンズは、ハイブ傘下の事務所ADOR(アドア)に所属し、現在最も人気のあるKポップグループの一つ。ハイブの報告書によると、昨年は1000億ウォン(約106億円)の収益を上げた。ミン氏はニュージーンズのプロデューサーを長く務めていた。
ハイブはコメントの要請にすぐには応じなかった。
ニュージーンズの行動は、ハイブに対する反発が深まっていることを浮き彫りにした。ハイブは8月、ミン氏をアドアの代表から退任させ、2カ月間の契約でニュージーンズのアルバム制作を行うよう要請した。ミン氏の弁護士の声明によると、これはアドアのCEOからミン氏を解任することを禁じた、先の裁判所の命令に逆らうものだという。
4月中旬にミン氏とハイブとの対立が表面化して以来、同社の時価総額は27%減少した。ハイブは内部監査でミン氏の活動を調べ、ミン氏がアドアの支配権を握ろうとしていると非難した。両者の意見の相違は法廷に持ち込まれ、裁判所はミン氏がアドアのトップにとどまるべきだとの決定を下した。
原題:Kpop Stars Send Ultimatum to Managers in Rare Industry Revolt(抜粋)
--取材協力:Shinhye Kang.
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Sohee Kim