福島駅西口に本社移転 朝日システム、中心部活性化図る 来年5月着工2026年3月完成予定
福島市内で自治体や企業向けソフトウエア開発などを手がける朝日システムは、市内伏拝の福島本社をJR福島駅西口駅前に移転する。現社屋の老朽化に加え、商業施設の閉店で空洞化が懸念される市中心部の活性化に貢献するために社屋を移す。来年5月に着工し、2026(令和8)年3月の完成を目指す。 新社屋は4階建てで、完成当初は50~60人程度が勤務する。市内での採用を推進し、完成後10年をめどに100人以上の規模に増やす方針。省エネ達成認証「ZEB(ゼブ)」を取得し、環境配慮型を目指す。バリアフリー設計も考慮し、障害者雇用に積極的に取り組める体制を整える。 同社によると、1998(平成10)年から使用する現社屋は元専門学校の建物で、築37年。東日本大震災などで被災し、補修しながら使用を続けてきた。 創業45年を迎え、柔軟な働き方の推奨や未経験者を含めた中途採用の強化などで、社員数は過去5年で1・5倍の約150人に増加。6割は20~30代が占めている。若手社員がよりやりがいを持てる環境も整えるとともに、長期的な事業継続を見据えてアクセスの良さなどから移転場所を決めた。
成茂彩生社長は「創業した福島の地に今後も貢献したい。中心部からなくなってしまった機能や施設が戻ってくるきっかけになればうれしい」と話している。