サヨナラ打を放った石井を出迎える新庄監督（中央）＝撮影・市尻達拡

　「オープン戦、日本ハム３－２広島」（２５日、タピックスタジアム名護） 　日本ハムがサヨナラ勝ちでオープン戦初勝利をマークした。今季の対外試合は８戦無敗（７勝１分）と圧倒的な成績で沖縄キャンプを締めくくった新庄監督は「充実しすぎて怖い」と率直な心境を明かした。 【写真】石井のサヨナラ打の瞬間　思わずバンザーイの新庄監督 　１点を追う九回、広島・大道を攻め立てて細川の四球、野村の安打で１死一、三塁と好機を広げた。ここで上川畑が追い込まれながらも左前に同点タイムリー。これには新庄監督もベンチの中で両手を広げて大喜びだ。 　なおも１死一、二塁で打席に入った石井は追い込まれてから粘り、しっかりとボールを見極めた。カウント２－２から左越えにサヨナラタイムリーを放ち、逆転でオープン戦初勝利を手にした。 　試合後に手締めを行い「あんな勝ち方したら寂しくなってきたよ。もう１カ月いちゃダメ？最高」と語った指揮官。「けが人がなくて試合では一回も負けてない。充実しすぎて怖いかなという感じです」と率直な心境を明かし、「ＭＶＰ？俺じゃダメ？」と笑った。 　キャンプ前に清宮が故障したことで「１人いましたけど（笑）とにかくけが人がでなくて良かった」と振り返り、「負けない雰囲気がある」とチームに手応えをにじませた。 　「これからＯＰ戦２１試合、良い投手が出てきた時にどういうアピールをしてくれるか。楽しみです。１軍の枠は決まっているので」と語った新庄監督。確かな手応えをつかんで、キャンプを打ち上げた。