【解説】能登半島地震 海底断層との関連は?「F43」の存在
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1月1日に発生した最大震度7の能登半島地震から2週間。能登半島周辺では、現在も活発な地震活動が続いています。研究機関が地震のメカニズム解明に向けて調査をおこなっていますが、「海底の活断層」との関連の可能性も指摘されています。日本海側の「海底活断層」でおきる地震では津波にも特徴が…。社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース】
■能登半島地震 最大震度1以上は1398回
今月8日から14日までの期間、国内では震度1以上の地震が212回発生しました。このうち、震度3以上の地震は18回ありました。 ▼10日午後2時43分頃、 秋田県鹿角市で震度3の地震がありました。震源は秋田県内陸北部、地震の規模を示すマグニチュードは4.3、震源の深さは6キロでした。この秋田県内陸地方では、これ以降も地震が相次いで発生しましたが、震源の周辺には「森吉山」という古い火山があり、時々、群発地震が発生する場所です。 ▼13日午後1時47分頃、 沖縄県竹富町で震度3を観測する地震がありました。震源は石垣島近海、マグニチュードは4.7、震源の深さは49キロでした。 ▼13日午後3時55分頃、 北海道弟子屈町で震度4の地震がありました。震源は釧路地方北部、マグニチュードは4.0、震源の深さは0キロでした。 1日に発生した最大震度7の能登半島地震以降、能登半島周辺では、活発な地震活動が続いています。気象庁によりますと、1日以降、今回の地震の活動域では、震度1以上の地震が1398回発生しているということです(15日午前8時時点)。地震回数は徐々に減少しているものの、平常時と比べ活発な状態が継続しています。
■佐渡の沖合まで…広がる地震の活動域
今回の地震の活動域は、能登半島の西側から新潟県佐渡の沖合にかけての広い範囲に及んでいます。海域でも地震が多発しているため、規模の大きな地震がおきた場合には、津波のおそれがあり注意が必要です。
■“津波をひきおこす”海底断層 能登半島周辺にも多数
能登地方の周辺では、多くの活断層の存在が明らかになっています。国は、日本海側で津波をもたらすおそれのある「海底断層」について検討をおこなってきました。北海道から長崎県にかけての日本海沿岸にある、およそ60の活断層のうち、能登半島に沿うような形で「F43」という海底断層があります。