「日本代表が首位を独走する中、2位の座は非常に重要」サウジvsオーストラリア戦に現地記者が見解
サウジアラビア代表に復帰したエルヴェ・ルナール監督について、イギリス『ガーディアン』オーストラリア版の記者が分析している。 2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選) 試合日程・結果・順位表・組み合わせ 2026年ワールドカップ・アジア最終予選で、グループCに入ったサウジアラビア代表。しかし日本代表にもホームで敗れる(0-2)など、4試合で1勝2分け1敗と苦しい戦いが続いていた。そして先月、ロベルト・マンチーニ前監督の解任を発表。そして新たに、ルナール監督を招聘している。 これまでコートジボワールやモロッコなどを率いてきたルナール監督は、2019年~2023年までサウジアラビア代表を指揮。2022年ワールドカップでは開幕戦で優勝したアルゼンチンを破るなど、見事な手腕を発揮した。退任後には女子フランス代表を指揮すると、男女のワールドカップで勝利に導いた史上初の指揮官となっている。 『ガーディアン』のマーティン・ペイガン記者は、サウジアラビアが大金を投入して自国リーグに近年スター選手を招き続けていること、そして2034年ワールドカップの開催が確実になっていることを指摘しつつ、「前進の道を探して過去を振り返った。ルナールが士気を高め、選手のレベルを引き上げる魔法の粉を再び配ってくれることを期待している。現在招聘可能な中では理想的な後任だった」と分析。そのうえで、14日に控えるオーストラリア代表戦が非常に重要だと綴っている。 「ルナールは14日、オーストラリア代表との対戦で初戦を迎える。両チームともに開幕4試合でわずか5ポイントしか獲得できず、バーレーンも同勝ち点で並んでいる。日本代表が首位を独走するグループでは、2位の座が非常に重要だ。しかし、このポジションを保てるかは不透明なままである」 「オーストラリア代表は先に監督を交代し、日本代表と引き分けるなど安定した2試合を戦った。一方で、ルナールはサウジアラビア代表をよくわかっている。そしてオーストラリアとインドネシアとのアウェー2試合で、現在のチームがどの位置にいるかを把握できるだろう。この11月の2試合が予定通りいかなければ、プレーオフに回る3位・4位の可能性も高まっていく。ルナールは、時間は待ってくれないということも経験上理解しているだろう」