“頂き女子りりちゃん”は「闇のギフテッド」獄中日記の人気で進む神格化、問題視される“詐欺の温床”
《歌舞伎町、私が初めて信じられた町 私を初めて うけいれてくれた町 私のことを たくさん成長させてくれた町 私の 大好きな人と 出会えた町 私の 大好きな人が そばにいる町 私の 大好きな人を 感じられる町 離れたくない》(原文ママ) 【写真】渡辺被告が獄中日記で公開した「がんばって書いてみた本てきなやつ」 そう自己に酔いしれたかのような文章をXで発信しているのは、“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告。 「渡辺被告は、ネットで知り合った男性3人から約1億5500万円を騙し取った詐欺罪と、その手口を記した“マニュアル”を販売した詐欺ほう助などの罪で、2023年に愛知県警に逮捕されました。名古屋地裁は2024年4月に、懲役9年と罰金800万円の実刑判決を言い渡しましたが、渡辺被告は判決を不服として控訴しました」(全国紙社会部記者、以下同) 未決囚として拘置所に収監されている渡辺被告は今、支援者の力を借りて、Xで“獄中日記”を発信している。彼女の個性的な文章を楽しみにする“ファン”もいるようで、Xのフォロワーは29万人を超える。ただ、被害者への謝罪の言葉は見当たらない。 「支援者などによる協力のもと、被害者への弁済のために書籍を販売する計画もあるようです。支援者のある女性は自らが平均よりも高い知能を持つギフテッドであることから、多額の金銭を騙し取った彼女のことを“闇のギフテッド”と評しています。父親から暴力を受けるなどの劣悪な家庭環境で育ったせいで、稀有な才能を持ちながらも教育の機会に恵まれなかったとして、支援者の女性は渡辺被告にとっての“未来の選択肢”を増やすための活動をしていくと宣言しています」
渡辺被告の支援者が被害者を批判
この支援女性のように、渡辺被告が歩んできた悲惨な生い立ちから、彼女の犯行に同情的な声もあがっている。 「支援女性は、被害者の男性の1人と連絡をとり、SNSでそのやりとりを公開しました。お金を返してほしいと訴える男性に対して、女性は仮に自分が渡辺被告の立場だったらこう考えると前置きをして、男性を批判する内容を送っています。マニュアル購入者が、渡辺被告の手法を用いて詐欺を働く事件も起こっており、社会的な影響は非常に大きい。にもかかわらず、支援者が被害者を批判する行為には違和感を覚えます」 渡辺被告が販売したマニュアルは、1000人以上が購入したとされる。