レンタル先でまさかのラ・リーガ優勝争い バルサからジローナへ向かった若きMFの挑戦「来季は確実に地位を確立できると」
来季はバルサの構想に入るか
レンタル先で優勝争いに絡むことになるなんて予想していただろうか。今季スペインのジローナで充実の時を過ごしているのが、バルセロナからレンタルで加わっている20歳のMFパブロ・トーレだ。 セントラルMFでプレイするトーレは、昨年にラシン・サンタンデールからバルセロナへと移籍。しかしトップチームで定位置確保とはならず、昨季はトップチームでほとんど出番を得ていない。 そこで出場機会確保へジローナへのレンタル移籍を決断したわけだが、この判断は予想を超える大当たりだ。ジローナでもスタメンに固定されているわけではないが、チームは現在ラ・リーガで2位につけている。それも首位レアル・マドリードとは勝ち点45で並んでおり、優勝のミラクルも起こせるかもしれない。その空気を経験できているのは、トーレにとっても大きいだろう。 スペイン『SPORT』はバルセロナ側が来季の構想にトーレを含めていると伝えており、このレンタル移籍に買取オプションは付随していないとされている。ジローナで成長したトーレについては、バルセロナのサポーターも期待を寄せていることだろう。 「彼がジローナを選んだのは、チームスタイルと指揮官ミシェルの話に好感が持てたからだ。それが歴史的なシーズンを過ごすことに繋がっていて、レンタルが正しい選択であったことが時間の経過とともに証明されている。そして、その先にはバルサがある。バルサはトーレを来季からの重要戦力と考えているため、買い取りオプションなしでレンタルした。トーレならば、来季は確実にチーム内での地位を確立できると考えてのことだ」 バルセロナは今もペドリ、フレンキー・デ・ヨング、イルカイ・ギュンドアン、さらには怪我を抱えてしまったガビを含め中盤には実力者が揃う。スタメンを勝ち取るのは簡単ではないが、ジローナで優勝争いを経験しているトーレを試さないわけにはいかない。ジローナでどこまで成長して戻ってくるのか。来季へ楽しみな材料の1つとなりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部