「打者・大瀬良」として「投手・大瀬良」と対戦…最新機器で投球分析「打者からどう見えているのかな、と」
◆日本生命セ・パ交流戦 広島4―0ロッテ(7日・マツダスタジアム) 広島の大瀬良大地投手(32)が、プロ野球90人目(102度目)の無安打無得点(5四球)を成し遂げた。球団では、12年4月6日のDeNA戦(横浜)での前田健太(現タイガース)以来5人目で、09年開場のマツダでは初。今季は巨人・戸郷に続き2人目となった。自身、交流戦では7連敗中だったが、5年ぶり、1829日ぶりの勝利。今月1日以来の首位返り咲きに導いた。 大瀬良を好調に導く最先端機器がある。回転数、変化量などのデータを入力することで実在の投手の球質を再現する「iPitch(アイピッチ)」だ。本来は打者が練習で使うものだが、投球分析に活用している。 自身のデータを入力してもらい、実際に打席に立って「打者・大瀬良」が「投手・大瀬良」と対戦する。「打者からどう見えているのかな、と」。特に今季から持ち球にするシュートに発見があった。「マウンドから見ると、そんなに曲がっているように見えないけど、思っていたより動いていた」と発見があった。 それまで大きく曲げようと、試行錯誤することもあった。「あまり曲げにいかなくていいんだとか、そう思えたりするのは、すごく大きい」。興味本位で試した効果は絶大。さらに投球に磨きをかけ、白星量産につなげていく。
報知新聞社