自民5派閥の過少記載を捜査 パーティー収入4千万円、特捜部
自民党5派閥の政治団体が政治資金パーティーの収入を2018~21年分の政治資金収支報告書に計約4千万円分を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が派閥の担当者らを任意で事情聴取していることが18日、関係者への取材で分かった。告発状の容疑は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)。特捜部は担当者らから経緯を確認し、違法性の有無を判断する。5派閥は今月、取材に「事実を確認し適切に対応する」と文書で回答した。 自民5派閥捜査、議員に戸惑い 「適正処理を信じる」
国会では20日から23年度補正予算案の審議が始まる。野党は自民党の不透明な「政治とカネ」の問題を厳しく追及する構えだ。 各団体の当時の会計責任者らに対する告発状を東京地検に提出したのは神戸学院大の上脇博之教授。会計責任者らは政治団体などに販売したパーティー券の収入を記載しないなどした疑いがあるとしている。 過少記載額は清和政策研究会(安倍派)が約1900万円、志帥会(二階派)が約950万円、平成研究会(茂木派)が約600万円、志公会(麻生派)が約400万円、宏池会(岸田派)が約200万円としている。