【MLB】首位ブリュワーズが先発補強 レイズから右腕シバーリを獲得 マイナー内野手とのトレード
先発投手のやりくりに苦戦しながらもナ・リーグ中地区の首位を走っているブリュワーズがトレード・デッドラインを待たずに、先発投手の補強に動いた。日本時間7月4日、ブリュワーズはレイズとのトレードで右腕アーロン・シバーリを獲得したことを発表。対価として「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで21位にランクインしていた内野手のグレゴリー・バリオスを放出した。レイズはシェーン・バズがトミー・ジョン手術のリハビリを終えて戦列に戻ってくるため、今回のトレードで先発投手陣の人員整理を行った形となる。 現在29歳のシバーリは2019年にメジャーデビューし、通算33勝を挙げている右腕。昨季途中にガーディアンズからレイズにトレードされたが、2年連続でシーズン途中の移籍を経験することになった。今季はここまで17試合に先発して87イニングを投げ、2勝6敗、防御率5.07、84奪三振を記録。FAになるのは2025年シーズン終了後であり、ブリュワーズはシバーリを1年半保有できる(今季の年俸は490万ドル)。 レイズが獲得したバリオスはベネズエラ出身の20歳の遊撃手。プロ入り4年目の今季はマイナーA+級で61試合に出場し、打率.325、1本塁打、34打点、18盗塁、OPS.796をマークしている。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではブリュワーズの21位にランクインしていたが、移籍後はレイズの19位となった。 ア・リーグ東地区4位ながら貯金1でワイルドカード争いに加わっているレイズがシバーリの放出に動いたのは、トミー・ジョン手術からのリハビリを完了したバズの復帰が決まり、同じくトミー・ジョン手術を受けたジェフリー・スプリングスもまもなく戻ってくるからだ。今季はザック・エフリン、シバーリ、ザック・リテル、ライアン・ペピオ、タジ・ブラッドリーの5人でローテを回してきたが、バズとスプリングスに復帰の見込みが立ったため、シバーリを放出して人員整理を行った。