井上温大、5回まで毎回の8奪三振で勝利を呼び込む 何度もボウシを吹き飛ばし凡打の山「勝負球を投げきれた」侍ジャパン・プレミア12
◇13日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 1次リーグ 日本―オーストラリア(バンテリンドームナゴヤ) 重要な初戦のマウンドを託された23歳の左腕が、国際大会のデビュー戦で堂々の投球を披露した。先発・井上温大が5イニング0/3を5安打2失点。5回まで毎回の8奪三振で無失点に抑えた圧巻投球で勝利を呼び込んだ。 「すごく緊張したんですけど、なんとかチームが勝つことができてうれしい。初戦が大事と感じていたので5回を投げきって試合をつくることができてよかった」 1回の先頭打者に中前打を許したが、その後は2つの三振も奪って無失点。2回はスライダーやフォークの変化球を主体に出塁を許さなかった。3回も2奪三振で三者凡退。いきなり安打を喫してから9者連続で出塁を阻止した。 5回まで散発3安打の奪三振ショー。何度も帽子を吹き飛ばしながら凡打の山を築いた。「追い込んでからの勝負球がすごくよくて低めに投げきれた」のが大きな要因だった。 悔いが残るのは6回だった。先頭打者にソロ本塁打を被弾。1球目の直球をバックスクリーンに運ばれた。直後に右前打を許して救援陣に後を託した井上は「初めての国際大会で試合をつくれたことは良かったですけど、6回の不用意な1球と最後にランナーを残してマウンドを降りてしまったのは反省点」と振り返った。 打たれた後だったが、予定通りの降板だった。「初戦勝てたので自分の中ですごく大きい。自信になったので次も頑張ります。ストレートが1番よかった。持ち味のストレートでこれからの大会もやっていけると思いました」。初めての国際試合は実り多いものとなった。
中日スポーツ