もはやマンUはトップ4入りを目標とするクラブになってしまった? 野心見えぬ補強にOBは苦言も「リーグ制覇を目指しているのではない」
6億ポンドの補強に納得できず
エリック・テン・ハーグ率いるマンチェスター・ユナイテッドは何を目標に掲げているのだろうか。今夏にはFWジョシュア・ザークツィー、DFレニー・ヨロ、MFマヌエル・ウガルテなど若手有望株の獲得をまとめており、テン・ハーグ政権では実に6億ポンドを補強に費やしてきた。しかし、同期間の補強方針に納得していないOBがいる。 マンUで3冠獲得も経験したドワイト・ヨーク氏だ。英『Daily Star』によると、ヨーク氏は今のマンUがトップ4入りを目標に動いているのではないかと指摘しており、マンUのような名門にはふさわしくない目標だと苦言を呈する。 「6億ポンドは大金だ。それだけの資金を投じて獲得した選手を見ていると、クラブは4位でシーズンを終えることを目標に選手を獲得しているだけだ。リーグ優勝のために補強しているとは思えないね。獲得した選手の中には、代表チームでスタメンになっていない者もいる。そのような選手に投資をしても、4位では終われるかもしれない。でも野心がないんだ。クラブはリーグ制覇を目指しているのではない。そんなことは頭の中から消えているんだよ」 今夏の若手中心の補強策に関しては数年後を見据えての動きと言えるが、そのビジョンもまだ見えてきていないのが現実だ。ヨーロッパリーグの方でも不安定な戦いが続いており、まだまだ未来は見えない。ひとまず今季の目標がトップ4入りとなっているのは間違いないが、再びリーグ制覇を目標に据えられる時はいつになるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部