「清水と僕との差が出た」今季初失点のソフトバンク長谷川威展 高校時代のチームメートとの投げ合いに反省
◆日本生命セ・パ交流戦 中日3―0ソフトバンク(6日、バンテリンドーム) ソフトバンクの長谷川威展投手(24)が、11試合目の登板で今季初失点した。長谷川は「選択の問題だった感じはありますね。やっぱり1球で悔しい思いするのは良くないなと思います」と反省した。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 1点ビハインドの8回にマウンドへ。先頭の細川成也を四球で出すなど1死一、二塁とされると、加藤匠馬に中越えの2点二塁打を打たれた。これが開幕10試合無失点を続けてきた左腕の初失点。小久保裕紀監督は「今日初めて(の失点)じゃないですか、今シーズン。今まで点取られてなかったでしょ。そんな日もあります。長いシーズン」とかばった。 この試合では花咲徳栄高の同学年対決も実現した。7回に3番手としてマウンドに上がった中日の清水達也は、高校時代ともに汗を流した元チームメート。3年だった2017年、清水はリリーフエースとしてチームを甲子園優勝に導いた。一方の長谷川はその様子をアルプススタンドから見ていた。 それだけにプロの世界に入り、同じ試合での投げ合いが実現したことは「もちろんうれしいこと」。ただ、清水は2三振を奪うなど1回を3人でぴしゃりと抑えただけに「清水と僕との差が出ました」と悔しさを口にした。 それでも当初はビハインドの場面での登板が多かったが、最近は接戦の場面での登板も増え始めている。この日の失点に関しても「常に後悔のないように投げるところでしたけど、(今日の登板は)気持ちの面では後悔していなくて、技術の問題のところの反省なので。しっかり技術面の反省が出たっていうのは良いことなのかなと思う」と前を向く。リベンジのマウンドに向けて、さらなる成長を誓った。(大橋昂平)
西日本新聞社