演技の巨匠イザベル・ユペール、リュミエール賞を受賞
フランスを代表する俳優イザベル・ユペールが、今年のメトロポール・ド・リヨンで開催されるリュミエール映画祭で、映画界への貢献を讃える名誉あるリュミエール賞を受賞することとなった。 演技の巨匠イザベル・ユペール、リュミエール賞を受賞 映画祭を主催するリュミエール研究所は、ユペールの長年にわたるキャリアを称賛し、『エル ELLE』『8人の女たち』『ピアニスト』などの作品を挙げ彼女の活躍を強調した。 155本以上の出演作品を持つユペールは、クロード・シャブロル、クレール・ドニ、フランソワ・オゾン、ベルトラン・タヴェルニエなどの名高いフランス人監督だけでなく、ミヒャエル・ハネケ、ポール・バーホーベン、ホン・サンスなどの国際的な映画監督とも作品を共にした。 彼女の数少ないアメリカ映画には、マイケル・チミノの『天国の門』(1980年)、デヴィッド・O・ラッセルの『ハッカビーズ』(2004年)、アイラ・サックスの『ポルトガル、夏の終わり』(2019年)などがある。 ユペールのリュミエール賞は、彼女の印象的な受賞歴に加わることになる。その中には、『ヴィオレット・ノジエール』(1978年)と『ピアニスト』(2001年)でのカンヌ映画祭最優秀女優賞2回、『主婦マリーがしたこと』(1988年)と『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(1995年)でのヴェネツィア国際映画祭女優賞2回、そしてポール・バーホーベン監督の『エル ELLE』での演技によるアカデミー賞主演女優賞ノミネートが含まれる。 また今年は、ユペールがヴェネツィア国際映画祭の審査員長も務めることが決まっている。 リュミエール研究所は、彼女が演じるあらゆる役柄を、誠実さと皮肉が織り交ぜられた「独自の謎めいた存在」に変貌する能力を称賛した。 ティエリー・フレモーによって2009年に設立されたリュミエール映画祭は、2024年で第16回目を迎え、10月12日から20日の期間に開催される。