地位協定改定、慎重に対応 北朝鮮派兵を非難 岩屋外相
岩屋毅外相は31日、報道各社のインタビューに応じ、石破茂首相が意欲を示す日米地位協定の改定やアジア版NATO(北大西洋条約機構)創設について、慎重に対応する考えを示した。 【主な経歴】岩屋 毅(いわや たけし)氏 ―自身の外交の特色は。 防衛相を経験した外相だということが最大の特徴だ。外交と防衛はコインの裏表のようなものだ。一体となった安全保障政策を進めていく。 ―日米地位協定改定についての見解は。 運用改善を重ねてかなり改善してきているが、残された課題もある。事を急ぐというより、慎重に現状を分析した上で(米側と)意見交換をしていく。 ―アジア版NATOに対する認識は。 インド太平洋地域には将来的に安全保障の大きな屋根がかかった方がよい。しかし、一朝一夕に実現できるものではなく、自民党での議論を注視したい。政府としても静かに検討、勉強していく。 ―北朝鮮への外交方針は。 日本政府として日朝平壌宣言に立ち戻って北朝鮮と対話する構えは崩していない。対話が実現するように努力していきたい。 ―北朝鮮のロシアへの派兵をどう考えるか。 国際法違反であり、強く非難する。ウクライナ情勢が悪化しないよう、国際社会として働き掛けていかなければならない。