ICカード運用開始 県交通 一関市内バスの利便向上【岩手】
岩手県交通(本田一彦代表取締役会長兼社長)は24日、一関市の一関営業所と千厩バスターミナルの管内で地域連携ICカード「Iwate Green Pass(いわてグリーンパス)」の運用を始めた。交通系ICカード「Suica(スイカ)」とも相互利用が可能で市民らの利便性向上が見込まれている。 同市駅前の岩手県交通一関駅前バス案内所で行われた運用開始式で、同市の石川隆明副市長は「観光の面でも効果は大きいと思っている。関係機関と連携し事業を広め、市民の方々や当市を訪れた人たちに利便性を感じてもらいたい」と述べた。 本田会長はバス業界を取り巻く厳しい現状に触れながら「公共交通として地域のお客さまが何より大切。自治体や地域の皆さまの力を借りて公共交通を維持していきたい」とあいさつ。式後にパスを使った試乗体験も行われた。 岩手県交通は市内の13路線で25台の車両を運行。24日に同パスに対応した車両1台を導入し、今後11月下旬までにすべての車両で対応可能とする見通し。同パス利用可能な車両にはステッカーを貼って利用者に目視で判断できるようにも配慮している。