先進国株式に月間500億円を超える過去最大の資金流入=DC専用ファンド(2024年2月)
DC専用ファンドの2024年2月の純資金流出入額(速報値)は約816億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降39カ月連続になり、800億円を超える流入額は2023年10月(837億円)以来、4カ月ぶりのこと。流入額のトップは前月と同様に「先進国株式」で資金流入額は前月の約420億円から約519億円と拡大した。先進国株式に500億円を超える資金流入があったのは、2015年1月以来で初めて。次いで「国内株式」で、流入額は前月の約133億円から約214億円に増えた。一方、「国内債券」は7カ月連続の資金流出、また、「REIT」も4カ月連続の資金流出になっている。
DC専用ファンド全体の純資産総額は約12兆7219億円と前月から約5211億円増加して前月に続いて4カ月連続で過去最高を更新した。残高の内訳は、株式ファンド54%、債券ファンド12%、バランスファンド32%という割合で、前月と比較して株式ファンドが1%ポイント拡大し、債券ファンドとバランスファンドが1%ポイントずつ減少した。株式ファンドへの資金集中が目立っている。 (※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
■資金流入額のトップは9カ月連続「野村外国株式インデックスF(確定拠出年金)」
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは、9カ月連続で「野村 外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)」となった。第2位に「三井住友・DC外国株式インデックスファンドS」、第3位は「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」など、トップ10のうち、8銘柄を先進国株式インデックスファンドが占めた。第7位に「One DC国内株式インデックスファンド」、第10位に「三菱UFJ DC国内株式インデックスファンド」が入った。