巨人・井上 圧巻！6回1死まで完全「野球人生で凄い大きい一試合に」
◇セCSファイナルステージ第4戦 巨人4―1DeNA （2024年10月19日 東京D） 巨人5年目23歳の井上は目の前しか見ていなかった。だから、負けたら終戦という背水のマウンドでも動じない。6回1死まで完全投球。「先を見ず一人一人、何回で終わってもいいので、とにかくゼロで粘り強く投げようと思っていた。集中力を切らさずに投げられた」と胸を張った。 許した初安打が戸柱の同点ソロ。すぐに切り替えた。「1対1なら、ジャイアンツなら勝てる。悪い気持ちにはならずに、次のバッターを切ることに凄く集中できた」。後続を2人で片付け、最少失点で切り抜けた。 最速149キロで切れのある直球を軸に、要所ではベース手前のワンバウンドも振らせるほどスライダーもさえた。「フォークをいいところに落とせていなかったので、試合中に切り替えて、いい修正ができた。野球人生で凄い大きい一試合になったと思う」。自己最多8勝で飛躍を遂げた今季の成果を大一番で示し、「1週間、いい調整をして臨みたい」と日本シリーズでの登板を信じていた。（小野寺 大）
