「海外旅行で無事帰国なら祝い金」という保険、韓国で100万人加入…「保険の基本原理に反する」指摘も
【06月17日 KOREA WAVE】韓国金融当局が旅行保険「帰国祝い金」が適切かどうか調査している。損害がなくても支給されることが「保険の基本原理」に反する可能性があり、他の保険にも影響を及ぼす可能性があるためだ。 デジタル損害保険会社のカカオペイ損害保険は昨年5月、無事に帰国すれば加入者全員に「安全帰国還付金」を提供する海外旅行保険を初めて発売した。事故が起きれば補償金を受け取ることができた従来の商品とは異なる仕組みが人気を集め、今年4月には加入者が100万人を突破した。 この人気を見て、帰国祝い金は他の損保も販売を始めた。KB損害保険の「KB海外旅行保険」や国民銀行の「KBスターバンキングプラットフォーム」は同じ仕組みだ。 消費者から脚光を浴びる一方で、一部では保険の原理をめぐって議論になった。損害保険は保険者が事故によって生じる財産上の損害を補償することを目的とするものだからだ。 金融当局は旅行者保険だけでなく、他の保険商品にも影響を及ぼす可能性があり、点検を進めている。 ある業界関係者は「結論によっては損害保険業界の戦略やマーケティングが変わる可能性があり、業界も当局の調査の結果に関心を寄せている」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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