兵庫知事の「政治責任免れない」 県議会、19日に不信任案可決へ
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会全会派が19日に提出する知事不信任決議案の内容が18日判明した。「県政に停滞と混乱をもたらした政治的責任は免れない」とし、来年度予算は新知事の下で編成されるべきだと突き付けている。19日午後の本会議で採決され、可決は確実な情勢。辞職・失職か議会解散を迫られる斎藤氏は18日、「議会側の大きな判断なので、しっかりと受け止めて選択を考える」と記者団に述べた。 最大会派自民党などは12日に「即時辞職」を要求。斎藤氏が続投の姿勢を崩さなかったため、不信任案の共同提出で全会派が一致した。関係者によると、文案は各会派が協議してまとめ、県民の信頼を損ない、県職員を動揺させた責任を問う内容も盛り込んだ。 19日は午前に補正予算案を審議し、成立後に不信任案を可決させる。全会一致になる可能性が高い。斎藤氏は18日、対応について「まだ決めていない。可決した後、法律に基づき判断する」と説明。「全ての批判は私が受け止め、その上で県政を進めるのが責任の果たし方だ」と語った。