【西武】ドラ1ルーキー武内夏暉がプロ初登板で初勝利! OB大絶賛の「左腕としての総合力」
「甘いマスクですが、なかなか侮れませんよ」 こう話すのは、西武OBの山崎裕之氏だ。 【写真】甲斐野央は早速「チーム髙橋光成」入り? 本紙がキャッチした仲睦まじいキャンプ地ショット 3日、西武のドラ1ルーキー武内夏暉(22=国学院大)がプロ初登板初先発。オリックス打線を7回1安打、7奪三振の無失点に封じ込め、初勝利を手にした。 昨秋ドラフトでは渡辺GMが「ウチの1位は武内」と事前公表。それでも競合覚悟で3球団入札となった逸材が、リーグ3連覇中のオリックスに実力を見せつけたとあり、渡辺GMもニンマリだろう。 お立ち台では「ストライク先行で投げられた。最高です!」と喜びをあらわにした武内。この日の直球はMAX151キロ。決して剛速球投手ではないものの、オリックス打線を終始、ぐいぐいと押し続けた。 「左腕が持ってなければいけないものを、すべて持っている」と冒頭の山崎氏がこう続ける。 「打者の内角を攻められる度胸、豊富な球種。普通、右打者は外角への逆球なんて誰も振ってくれませんが、武内にはそれを振らせるだけのキレもある。投球フォームも1、2の3ではなく、2段モーション気味に足を上げた時に一瞬間をつくっているから、打者のタイミングを外せる」 新人合同自主トレを視察した潮崎編成ディレクターも当時、本紙の取材に「自分で考えて実行する力があり、直球の強さ、変化球の種類、制球力の3つを兼ね備えている。これといった課題はありません」と、ベタ褒めしていたほどだ。 ヒーローインタビューでは「バックの守りにも助けられた」と話していた武内。 「それは本人の投球とも無関係ではありませんよ。武内は自分のペースで、小気味がいいほど淡々と投げている。逃げのピッチングをせず、無駄球も投げず、3球勝負も平気で仕掛ける。投球テンポが良いので、これならバックの野手も守りやすい。この調子なら2ケタは勝てる──そんなピッチングでした」 とは前出の山崎氏だ。 ◇ ◇ ◇ 日刊ゲンダイで毎年恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2023年版)では、武内をピックアップ。父・修二さんと母・由利江さんが明かした教育方針や幼少期の武内、練習熱心が災いした珍エピソードなどについて報じている。 それらは関連記事【もっと読む】…から読むことができる。