ブラウニングが後続に隙を与えず逃げ切り優勝。ポールのベガノビッチはスタート大失敗|F3バーレーン レース2
FIA F3選手権の開幕戦バーレーンのレース2は、ウイリアムズの育成ドライバーであるルーク・ブラウニング(ハイテック)が勝利を飾った。 【リザルト】F3開幕戦バーレーン:レース2結果 ポールシッターはディノ・ベガノビッチ(プレマ)。ブラウニングが2番手につけた。前日のレース1では、ベガノビッチが1周目の接触、ブラウニングがペナルティでノーポイントに終わっただけに、レース2では結果を残したい状況だ。 しかし、ふたりの明暗はスタート直後に分かれた。ブラウニングが順調にスタートを決めた一方で、ベガノビッチは動き出しこそ良かったものの、アンチストールに入ったのか全く加速することができず、一気に最後方まで沈んでしまったのだ。 レースを引っ張る形になったブラウニングの後方には、マシンが連なっていたものの、クリスチャン・マンセル(ARTグランプリ)とサミ・メグトーニフ(トライデント)が2番手争いをする間に、差を広げることができた。 しかしメグトーニフを攻略して2番手に浮上したマンセルはプッシュを続け、一時は1.5秒近くのリードを築いたブラウニングに接近。これによりトップから10台以上続くDRSトレインが形成された。 周回が進むに連れて徐々にトレインが短くなっていき、先頭集団が4台に絞られるが、ブラウニングは後続に決定的なチャンスを与えずにラップを重ねた。 19周目のターン1でメグトーニフのインにティム・トラミニッツ(MPモータースポーツ)が飛び込み、3番手に浮上。しかし、これでトップ2との距離が離れてしまった。 優勝争いがブラウニングとマンセルの2台に絞られていくが、マンセルはブラウニングに攻撃を仕掛けるどころか、DRSを使ってギャップを保つのがやっとといった状況だった。 0.8秒のリードでファイナルラップに入ったブラウニングは、スタート直後から首位を守りきり、見事優勝を飾った。 マンセルはレースの大半でブラウニングのDRS圏内を走ったものの、オーバーテイクを仕掛けることができず2位となった。なお、彼はオーストラリア出身であり、元F1ドライバーのナイジェル・マンセルと血縁関係はない。3位にはトラミニッツが入っている。 スタート大失敗のベガノビッチは、オーバーテイクを連発し13位までカムバックしたもののノーポイント。速さはありながら、ポールポジション獲得の2ポイントのみでバーレーンを去る事になった。
松本 和己