JR東淀川駅付近「最も長い」開かずの踏切廃止へ 橋上化も
「開かずの踏切」廃止へ──。JR西日本は11日、大阪市淀川区にある東淀川駅近くの最大遮断時間が最も長い踏切を廃止。それにあわせ同駅を橋上化すると発表した。
南宮原踏切 遮断時間が最大57分
同社によると、今回廃止されるのは同駅前後に位置する南宮原踏切、北宮原第1、第2踏切。南宮原踏切は長さが46.8メートルで、踏切遮断時間が最大57分と、同社管内では最も遮断時間が長い。北宮原踏切は第1が長さ21.4メートルで、遮断時間が最大56分で同社管内では遮断時間が2番目に長い。そして第2は長さ24.8メートルで遮断時間が最大40分という状態となっている。 線路東西を行き来する駅の地下道や歩道橋はバリアフリー対応ではなく、交通弱者は踏切を横断せざるを得ない状況になっていた。また、東淀川駅は開業から75年たち通路幅員は狭く、西口駅舎からはバリアフリー未対応となっている。
2018年末ごろの踏切廃止、施設使用開始を目指す
今回の踏切廃止により、大阪市との共同事業で踏切の代わりとなる自由通路を新設。通路には階段やスロープ、エレベーターや上りエスカレーターなどが備え付けられる。 また、駅構内地下通路は廃止されるという。そして、駅橋上化は、既存の駅構内「こ線橋」を活用。自由通路に接続する橋上駅舎を整備していくという。 これにより、踏切の遮断による重大事故の発生を防止、バリアフリーに渡ることができ、同社は「快適で利用しやすい駅を目指す」としている。2018年末ごろの踏切廃止、施設使用開始を目指すという。