東京五輪の大会経費「2兆円上限でも高すぎる」IOCコーツ副会長が苦言
29日に行われた4者協議の中で、IOCのジョン・コーツ副会長が膨れ上がる東京五輪・パラリンピックの大会経費に苦言を呈した。 【中継録画】五輪会場見直し問題で「4者協議」 長沼ボート場案は見送り
東京大会組織委の武藤敏郎事務総長は全体の大会経費が2兆円を切る見込みであると示し、2兆円を上限として予算管理をすると述べた。だがコーツ氏は「2兆円上限でも高すぎる」と述べ、さらなる削減を求めた。 協議後の囲み取材でも「IOCとして同意したわけではない。さらに低い金額で行われるものと思っている」とくぎを刺した。 予算には、運営に関するものとインフラなどに関するものがあるとし、収入が運営予算とバランスの取れたものになるのが望ましいとの見解を述べた。また、具体的な削減方法の一例として、調達の部分で、通常より高く設定されているレンタル料などに余地があると指摘。そのためには、契約を早めに固めた方が金額交渉もしやすくなると述べた。