米大統領選投開票日、トラブル厳戒態勢 連邦議会議事堂で照明弾所持の男を逮捕、ニセ爆破予告…ロシア関与の指摘も
■暗殺未遂受け 米大統領選は5日、投開票日を迎えたが各地でトラブルが起きている。首都ワシントンの連邦議会議事堂では、トーチや照明弾を所持していた男が逮捕され、南部ジョージア州など激戦州の投票所に対する「偽爆破予告」があった。選挙期間中には、共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領(78)の暗殺未遂事件が2度起きており、現地では厳戒態勢のなか、投開票が進んでいる。 【表でみる】米大統領選、正式選出までのシナリオ…敗北後は 米NBCニュースによると、5日午後0時半ごろ、議事堂のビジターセンターでセキュリティーチェックを行っていた警察官が、トーチと照明弾を所持していた男を発見した。男は燃料のような臭いをさせており、バックパックの中からは燃料の残留物とみられるボトルが見つかった。警察は28歳の男を逮捕したが、動機などは明らかにしていない。 ジョージアなど3州では投票所への偽の爆破予告があり、一部の投票所では一時避難が行われた。ロイター通信が同日、報じた。ジョージア州では20件以上の偽爆破予告があったとされ、事件の背後にロシアの関与を指摘する声も出ているという。 今回の大統領選はトランプ氏と、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)による大激戦となり、勝敗が判明するまでに数日かかる可能性が指摘されている。 トランプ氏は5日、爆弾処理部隊の車を含む十数台の車列で南部フロリダ州の投票所に向かい、投票を行った。ハリス氏はワシントンの党全国委員会本部で、有権者に電話で支持を呼びかけるボランティアを激励した。