40歳夫婦・子どもなしです。あと1歳若かったら住宅ローン控除で所得税を最大7万円節税できたって本当ですか?
「マイホームを購入するときには住宅ローン控除を利用して節税したい」というように、住宅ローンを借りてマイホームを購入するのであれば少しでもお金を節約したい人は多いでしょう。しかし、節税できるかどうかが年齢によって変わることはご存じでしたか? 本記事では、住宅ローン控除で節税できる金額が年齢によって変わることについて解説します。マイホームの購入で少しでも節約したいという人は、ぜひ参考にしてください。 ▼がんの発覚で「住宅ローン」がチャラに!? その驚きの理由を解説
住宅ローン控除とは
まずは住宅ローン控除とは何かを解説していきます。住宅ローン控除とは、住宅ローンの年末残高に応じた金額を所得税から差し引いて節税できる仕組みです。控除額よりも所得税額が少なければ、一定金額を上限として住民税から差し引くこともできます。 住宅ローンは図表1のように、建築・購入する不動産によって控除できる金額が変わります。 図表1
※新築住宅・買取再販のその他住宅は、2023年までに建築確認を受けた新築住宅以外は住宅ローン控除を使えません 国税庁 No.1211-1 住宅の新築等をし、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除)、No.1214 中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)を基に作成 例えば、新築の認定長期優良住宅を購入し、住宅ローン年末残高が4500万円だった場合、その年の所得税は最大で31万5000円も差し引けることになります。 ※計算式:4500万円 × 0.7% = 31万5000円 なお、住宅ローン控除を受けるには一定の条件を満たす必要があります。条件に関しては国税庁HPで確認できます。
住宅ローン控除に関する改正点
住宅ローン控除は2024年度の税制改正で内容が変更されました。その変更点は「子育て世帯等に対する優遇措置」です。子育て世帯等とは、次の世帯のことをいいます。 ●夫婦のいずれかが40歳未満の世帯 ●19歳未満の扶養親族がいる世帯 上記のいずれかに該当する世帯が住宅ローン控除を利用する場合、図表2のように借入限度額がアップします。 図表2