韓国大統領の拘束令状執行へ、捜査要員が出発 公邸前は警察3000人配置
【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が宣布した「非常戒厳」について捜査している捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」の関係者らは3日早朝、内乱首謀容疑での尹氏の拘束令状執行に向け、ソウル郊外の庁舎を出発した。聯合ニュースが伝えた。 公捜処関係者らはソウル市内の大統領公邸に到着次第、令状執行に着手する見通し。令状が執行され、尹氏の身柄が拘束されれば、現職大統領として初のケースとなる。 昨年12月に国会の弾劾訴追を受けて職務停止中の尹氏は公邸にとどまり、大統領としての警護を受けている。 公邸前には、尹氏の支持者らが2日から大勢集まり、弾劾や令状執行に反対するデモを夜通し繰り広げている。警察は機動隊など約3千人を周囲に配置。デモ隊や尹氏の警護要員との衝突など、万一の事態に備えている。