サマースプリントチャンピオンに輝いたサトノレーヴ（撮影・浅野一行）

南　先週の2重賞は難解やった。 村瀬　あれだけ◉レーベンスティールから抜けないようにって警戒してたのに…。 南　まあ流れもあったから。しゃあない。切り替えや。 村瀬　はい。いよいよ秋のGⅠがスタート。現状での最高のメンバーがそろいましたね。 南　そやな。馬の実力的にもそやし、馬券的にも相当オモロイ。 村瀬　ええ。上位拮抗というか、この馬だけはないだろう―というのがいない。香港2頭を含めてどれが勝ってもボクは驚きません。 南　そやけど、◎は決めとるんやろ？ 村瀬　ええ。順調ならという条件付きで春にはほぼ決めてましたね。◎はサトノレーヴです。 南　確かに6ハロン【6・1・0・0】。夏の北海道2戦も隙なしゆう感じで、サマースプリントチャンピオンにふさわしい勝ち方やった。 村瀬　父ロードカナロアに母父サクラバクシンオー。半兄ハクサンムーンは個性派でしたけど、弟はMr.パーフェクトですよ。1週前はWコースで6ハロン81秒4、ラスト1ハロン11秒2。うん、大丈夫だな。 南　しかも鞍上はレーン騎手。この馬のピンポイント騎乗で今年の短期免許の残り日数を放棄するんやもんなあ。 村瀬　前走で自信を深めたんでしょう。じゃなきゃタイトなスケジュールのなかで来ないですよ。まさに仕事人です。 南　このコンビなら1番人気やろか。ワシはそのキーンランドCで1番人気やった◎ナムラクレアを見直したい。前走は内に入って窮屈になったのがかわいそうやった。この馬には何とかGⅠを獲らせたあげたい。 村瀬　絶対王者不在のなか、ずっと第一線で引っ張ってきた馬ですからね。頭が下がります。 南　浜中騎手が騎乗停止で手綱は横山武史騎手へ。1週前にコンタクトを取って坂路4ハロン50秒4、ラスト1ハロン12秒0で僚馬に2馬身半先着。デキは確実に上向いとるで。 村瀬　このGⅠ⑤③着ときて、今年こその思いは強いでしょうからね。 南　長谷川師は「ジョッキーに癖を伝え、感触を確かめてもらった。特徴はつかんでもらえたと思う。（乗り替わりで）これまでと違うレースになるかもしれない」と。後ろから行ってた馬やけど、横山武史騎手は積極的やから。新味が出るかもしれへんで。