“旧札”の絶景「逆さ富士」とお別れ 本栖湖畔に外国人客が続々
3日に発行された新紙幣は、いつ身近なものになるのでしょうか?新札ゆかりの地が盛り上がるだけでなく、旧札に描かれた富士山の絶景スポットでは、旧札を片手に名残を惜しむ観光客が集まっていました。 【画像】野口英世の旧千円札と本栖湖の富士山、並べて撮影しSNS投稿
■1000円で提供“北里柴三郎セット”
つなぎを一切使わない、とろけるような食感のハンバーグ。新1000円札の顔になった「近代日本医学の父」北里柴三郎。北里大学がある神奈川県相模原市で、売れに売れています。 とろけるハンバーグ福よし 古淵店 畑明子さん 「新札発行の記念キャンペーンを行っております。北里柴三郎先生が1000円札になるということなので、とろけるハンバーグの150gセットを1000円で提供させていただいております」 ライスとスープ、サラダも付いて通常、税込み1639円のところ、今なら1000円で堪能できます。(期間は土日祝日を除く17日まで) 店は新1000円札の使用を期待していましたが、まだ見ていないようです。 畑さん 「まだ拝見していなく、早く見ていただきたいので、新札を持ってきていただけると、とてもうれしい」 街の人もこう話します。 街の人 「(新紙幣を)見ていない。全然ない」 街の人 「今まだ持ってない。実物はまだ見たことがない」 それもそのはず、20年前に新紙幣が発行された時の切り替え率は3カ月でおよそ3割、1年が過ぎてもおよそ6割にとどまっていました。 今回も私たちの手元に届くようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
■本栖湖畔で観光客にぎわう 手元に“旧札”
新紙幣ゆかりの地が盛り上がる一方で、富士山の麓にも、お札に絡み、人が集まっているといいます。 「コンビニ富士山」でも世界的に有名になり、外国人観光客でにぎわう山梨県富士河口湖町。駅から車でおよそ40分の身延町・本栖湖に行ってみると、メキシコや韓国からの観光客の姿がありました。 観光客の手元にはお札がありました。よく見ると、北里柴三郎ではなく、今、多く出回っている野口英世の1000円札です。 台湾からの観光客 「お札に描いてあるから来ました。とても美しいです」 50代の人 「なくなってしまうというのは、とても寂しいと思う」 70代の人 「寂しいです」 ここは、2004年に発行された野口英世の旧1000円札に描かれた場所なのです。元になった写真は、風がない本栖湖の湖面に映る逆さ富士が目を引く傑作です。 本栖湖からの富士山は1984年に発行された新渡戸稲造の旧5000円札を含めると、今までおよそ40年間にわたり親しまれてきました。 そんな旧1000円札と実際の富士山を並べて撮影した画像をSNSに投稿する動きが今広まっています。 中国からの観光客 「そうです、そうです。この富士山です。とても良い、とても美しいです」 この場所でキャンプ場を経営する人はこう話します。 浩庵キャンプ場 オーナー 赤池陽介さん 「自分の家から見える景色がお札だというところで、なくなってしまうと寂しい思いはあります。話題にしてもらうのもありがたい。20年後に(新紙幣に)返り咲いてほしい」 (「グッド!モーニング」2024年7月5日放送分より)
テレビ朝日