【全盛期、再び!】世界を熱狂させたル・マン24時間レース「第一章 グループCカーで日本人が夢を見た!(80年代~90年代)」 | ル・マン24時間レース2024 開幕直前特集!
新グループC規定は93年のル・マンをもって完全に崩壊。新規定で参戦していたメルセデス、ジャガー(当時はフォード傘下)、プジョーはスプリントレースの最高峰F1へと目を向け、1994年以降のル・マン24時間レースはプライベーター中心の単体耐久レースとして新たな道を模索していくしかありませんでした。
グループCカーはその後もル・マンの総合優勝を狙う主役ではあり続けましたが、本格的な自動車メーカーの世界大戦は約10年で消滅。ル・マンの歴史、スポーツカーレースの歴史はその後もまさにその繰り返しです。
グループC、当時を知る方はあの時代が懐かしく感じますか?今のル・マン、FIA WECは性能調整を行うハイパーカー規定によって、それぞれのメーカーの独自のデザインやエンジン形式のマシンを参戦させることができます。かつてのグループCカー時代と同じくマシンに個性があるのが大きな特徴ですね。自動車メーカーが参戦意義を見出しやすいようにしたという点ではその時代と共通するものがあり、その効果がハイパーカークラスの9メーカー23台出場という盛り上がりに繋がっています。自動車メーカーによる世界大戦。あの時代を懐かしみつつ、今年のル・マンに目を向けてみませんか?
辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ