医師が指南! 腸の健康のために効果的な食べ方
心臓を助ける
栄養と心臓の健康の関係性について、誇張し過ぎることはなさそう。適切な食べ物は心拍リズムなどの機能をサポートするほか、血糖値の安定、健康的なコレステロール値、血圧のコントロールなど、いい状態をサポートすることで心臓の活力を高めます、とムーアさんは話す。 しかし、「万能な “スーパー栄養素” は存在しないので、心臓にいい食生活を送るベストな方法は、ポリフェノールや食物繊維を含むさまざまな食品の摂取に重点を置くことです」とリー博士は語る。「添加物だらけで心血管系にダメージを与える超加工食品の摂取を減らすことも同じくらい重要です」 地中海式の食事スタイル(全粒穀物、たくさんの野菜と果物、魚など脂肪の少ないたんぱく質、オリーブオイル、豆類、ナッツ類などのヘルシーな脂肪)では、心臓の健康にいい食品を摂取できることが研究で分かっているけれど、なかでも心臓の健康におすすめの食品は以下の通り。
おすすめの食品: ・ベリー類:果物にはすべて心臓をサポートする植物性化合物が豊富に含まれていますが、ベリー類はとくにエラグ酸を多く含み、研究によると心臓病を予防する効果が期待できます、とリー博士。 ・柑橘類とメロン:これらの果物にはカリウムが豊富に含まれ、「心臓の健康については見過ごされることが多いですが、正常な血圧値の維持に役立つミネラルです」とムーアさんは語る。 ・豆類:ムーアさんいわく、豆類に含まれる植物ステロールと水溶性食物繊維はコレステロールを抑制するという。またマグネシウムは、心拍の調節や心臓病の危険因子である糖尿病の予防に役立つ。 ・オリーブオイル:この料理の定番食材にはオリーブの実と同様に、心臓を保護する抗酸化物質のヒドロキシチロソールが含まれています、とリー博士は話す。 ・トマト:トマトやピンクグレープフルーツ、ピンクグアバ、すいかといった、赤色やピンク色の野菜と果物には、リコピンが豊富に含まれている。リコピンは、心臓の筋肉や血管の内膜を構成する内皮細胞に栄養を与え、保護するのに役立ちます、と話すリー博士。