「移民がペット食べる」トランプ発言に揺れる街を取材 嫌がらせや爆破予告も フェイク拡大の背景に“移民への不満”が…多様性の国アメリカの行方は?【news23】
来たる11月5日、アメリカ大統領選挙の投票が行われますが、トランプ氏は選挙戦で「移民がイヌやネコを食べている」と根拠不明の主張をしていました。根拠のない発言の舞台となった町では移民へ嫌がらせや爆破予告が…実態を取材しました。 【画像で見る】“ハイチ移民が公園の野鳥を食べている”根拠のひとつとされる写真 ■トランプ氏 ゴミ収集車で民主党を“攻撃” 突然、ゴミ収集車に乗るパフォーマンスを披露したトランプ前大統領。バイデン大統領への“皮肉”を込めて… 共和党 トランプ前大統領 「私のごみ収集車はどうだ?カマラ(ハリス候補)とバイデンに敬意を表しているんだ」 キッカケは「移民問題」。トランプ氏を支持するコメディアン、トニー・ヒンチクリフ氏が自治領のプエルトリコについて「ごみの島」などと発言しました。 トランプ氏支持 トニー・ヒンチクリフ氏 「海の真ん中にごみの島がある。名前はプエルトリコだったかな」 10月29日、バイデン大統領は「私が目にする唯一のごみはトランプの支持者たちだ」と発言したとアメリカメディアが伝えました。 これに対してトランプ氏はごみ収集車で登場。「アメリカ国民を愛していなければ、アメリカを率いることはできない」などと反論したのです。 ■根拠不明「移民がペットを食べる」で嫌がらせ 「ちょうどこの辺りですね。ずいぶん大きな工場があります」 アメリカ中西部・オハイオ州。大統領選挙の大きな争点「移民問題」で注目されています。自動車の製造や機械産業などが盛んです。 記者 「まもなく午後11時なんですが、駐車場には多くの車が止まっています。24時間稼働するこちらの工場、労働者の多くはハイチからの移民だということです」 こうした工場労働者の賃金は比較的安く、「強いアメリカ」の産業は、海外からの出稼ぎ移民によって支えられています。 オハイオ州南西部にある「スプリングフィールド」。住民の4人に1人がハイチ移民です。 人口減少などへの対策として、移民を積極的に受け入れるこの町が突然、全米の注目を集めました。