BMW、高性能PHEVモデル「M5ツーリング」日本市場初導入 V8+モーターで727PS/1000Nmを発生
ビー・エム・ダブリューは12月25日、「5シリーズ ツーリング」のラインアップに新型「M5(エムファイブ)ツーリング」(全面改良)を追加して発売した。価格は1998万円。納車は2025年第一四半期以降の予定。 【画像】新型M5ツーリング 過去に第3世代、第5世代のM5にツーリングモデルが設定されているが、両モデルとも日本での正規輸入販売は行なっておらず、今回発表の新型M5ツーリングが、日本で初めての正規輸入販売モデルとなる。 新デザインを採用し、フロントはM専用エアロバンパーやガーニッシュ、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップするBMWアイコニック・グローを備えたM専用ブラック・キドニー・グリルを搭載。また、5シリーズ ツーリングより75mmワイドなフロントフェンダーで、スポーティさに加えMモデルらしい存在感を強調した。 リアまわりではMリアスポイラーを装備するとともに、M専用リアバンパーには専用デザインのディフューザー形状を採用。また、Mスポーツ・エギゾースト・システムに加え、5シリーズ ツーリングより48mmワイドなリアフェンダーにより精悍なたたずまいを表現した。 インテリアは、BMW特有の駆けぬける歓びを感じられ、長距離走行でも高次元の快適性を実現するデザインエレメントを採用。 広々としたスペース、随所に取り入れられたモダンな機能、高次元のオーディオ性能、高品質で精密に加工された素材、高度なデジタルサービスを有している。 運転席は先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減され、無駄を省いた洗練された印象を付与。BMWカーブド・ディスプレイは、最新の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、14.9インチのコントロールディスプレイで構成。 インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面がつらぬくBMWインタラクションバーを標準装備し、Mカラーのアンビエントライティングをはじめ、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出したほか、Mモデル専用のMマルチファンクションシートやM専用装備品を随所に採用することで、室内もMモデルであることを主張している。 また、多才で機能的かつ広々としたラゲッジルームの容量は500Lを実現し、4:2:4分割可倒式リアシートのバックレストを倒せば最大で1700Lまで拡張できる。前席乗員の安全が確保されるラゲージ・パーティション・ネットも標準装備する。 パワートレーンは、最高出力430kW(585PS)/5600-6500rpm、最大トルク750Nm/1800-5400rpmを発揮するV型8気筒4.4リッターMツインパワー・ターボエンジンに、M専用プラグイン・ハイブリッド・システムである「M HYBRIDシステム」を搭載。さらに、M専用4輪駆動システム「M xDrive」を搭載するなど、サーキット走行における最高の運動性能と、プレミアム・セグメントにおけるラグジュアリー・スポーツ・ツーリングとしての優れた安全性および快適性の要素を両立。 加えて第5世代のBMW eDriveテクノロジを採用したM専用プラグイン・ハイブリッド・システム「M HYBRIDシステム」は、電池容量22.1kWhを持ち、最高出力145kW(197PS)、最大トルク280Nmを発生する電気モーターを採用。システムトータル最高出力は535kW(727PS)、システムトータル最大トルクは1000Nmを誇る。 他の5シリーズ同様に、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行でき、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載。また、最先端の運転支援システムに加え、最新世代のコネクティビティも有し、「OK、BMW」と話しかけることで、車両の操作、目的地の設定が可能なほか、Apple CarPlayにも対応し、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するなど、利便性が大幅に高められている。
Car Watch,編集部:塩谷公邦