43歳のミリアムは55歳までに少なくとも100万ドル（約1億5000万円）の退職資金をためるつもりだ。

43歳のミリアムは、過去10年で5万ドル（約750万円）から37万5000ドル（約5625万円）に貯蓄を増やした。 彼女は少なくとも100万ドル（約1億5000万円）をためて、55歳での早期リタイアを目指している。 買い物を「トリミング」し、借金を返済したことが貯蓄に役立った。 ミリアムは55歳までに退職するつもりで、余裕をもってリタイアするために少なくとも100万ドル（約1億5000万円、1ドル=150円換算：以下同）の貯蓄が必要だと考えている。現在43歳の彼女は、今の貯蓄戦略を続ければ、その目標が達成可能だと確信している。 ミリアムの早期リタイアへ向けた旅が始まったのは2007年。本人の話によると、貯金がほとんどない状態で、アメリカの確定拠出年金である401(k)に初めて拠出した。Business Insiderが確認した文書によると、2014年時点で貯蓄がおよそ5万ドル（約750万円）にまで成長していた。 ジョージタウン大学の財務サービス局で副局長として働き、およそ8万ドル（約1200万円）の年収を得ていたミリアムは、このころから資産形成に真剣に取り組み始めたそうだ。FIRE（経済的自立・早期退職）ムーブメントについてあれこれと調べ、貯蓄本やブログも手当たり次第に読みあさった。 プライバシーを守るために名字は伏せることを希望したミリアムは、「退職金口座にもっと投資しようという気になった」と、メールでBusiness Insiderに語った。 過去10年、ずっと使ってきた投資戦略が、成果を見せ始めた。2014年時点で5万ドルだった貯蓄が、今年の7月時点でおよそ37万5000ドル（約5625万円）に成長していた。もしこれまでと同じペースで（毎月1000ドル［約15万円］ほど）貯蓄を続け、株式市場のリターンも同程度であるなら、次の10年で、つまり個人的な目標の55歳よりも早く、100万ドルを達成できる計算だ。 「30万ドル（約4500万円）を超えた時点で、目標は達成可能だと確信した」とミリアムは言う。 アメリカ人の多くが退職金の貯蓄に苦労している一方で、定年退職よりも早く仕事をやめられる立場にある人も少なくない。そうした人の多くはみずからのことをFIREコミュニティのメンバーとみなしているが、彼らの用いる貯蓄および投資の戦略は、副業を始める、不動産に投資する、工夫しながら支出を抑えるなど、多岐にわたる。 ミリアムは資産を増やすのに役立った貯蓄と投資の方法を教えてくれた。それらを用いることで、彼女は早期リタイアという目標が達成できると期待している。