獲得を後悔? プレミアリーグで大苦戦する新戦力(5)時速36.13kmの怪物! ボール保持時に不安
2024/25シーズンのプレミアリーグ開幕から約1ヶ月半が経過した。早くもチームに欠かせない戦力となっている新加入選手がいる一方で、新天地で自らの定位置を掴むことや苦しいパフォーマンスに終わっている選手もいる。今回は、プレミアリーグで苦戦する新戦力を紹介する(データは2024年10月7日現在)。
DF:マクサンス・ラクロワ(クリスタル・パレス) 生年月日:2000年4月6日 今季リーグ成績:4試合0得点1アシスト 今シーズンのクリスタル・パレスは、昨シーズン後半戦の躍進とは対照的に第7節終了時点で0勝3分4敗と苦しい戦いとなってしまっている。その要因となっているのが、数シーズンにわたって主力を務めていたヨアキム・アンデルセンとミカエル・オリーズの退団による戦力ダウンと後釜の適応不足だ。 クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督は、退団したアンデルセンの後釜にヴォルフスブルク時代の教え子であるマクサンス・ラクロワを獲得した。この24歳のストッパーは身体能力に優れており、昨シーズンのブンデスリーガでは5位となる時速36.13kmのトップスピードを記録している。 この自慢のスピードはプレミアリーグでも見られており、すでに相手FWを上回る速さで背走して追いつく守備対応を披露したこともある。 しかし、問題はボールを保持している場面での振る舞いで、対角線に攻撃の起点となる高精度のフィードを供給していたアンデルセンと比較すると、ボール出しの部分で大きく劣る。また不用意な形でのロストも多く、自らのミスからピンチを招く機会も少なくない。 やや不安定な部分があるとはいえ、徐々にプレミアリーグの水に慣れてきているのも事実で、リバプールとの第7節では縦パスからイスマイラ・サールの決定機を演出した。ロストを減らし、この調子で攻撃の起点となるフィードの質と回数を上げることができれば、前任者のように重要な戦力となることができるだろう。
フットボールチャンネル